質屋にいれるのはバッグや時計だけではない

小説など作品というのは、時代小説などは別ですが、その時世を反映したものが多く、作品によっては少しとっつきにくいものが有ります。

読み始めがちょっときついというか、その世界に没頭してしまえばあっという間なのですが、それまでが長いです。

そしてふと、作家にもよると思いますが、最近の作品で質屋って出てこないなと思いました。

新聞で質屋が中古ブランド販売店と書かれていたように、現代では質屋は「中古買取販売」のお店という認識を持たれているのかもしれません。

質屋は庶民の生活に根付いた金融で、当座のお金に困った時に生活品を室草としてお金を貸し付けてくれるところでした。

買取ではなく貸付、金貸しですね。

現代で金貸しといえば質屋ではなく消費者金融ですし、質屋もどちらかというと買取がメインという感じがしますね。

それに質入れするものといえば高級ブランド品など、贅沢品といわれるもの。

とても庶民の生活と密接に関係するものでもなくなっていますし、作家も質屋とは縁がないのかもしれません。

そう考えると、作中に出てこなくても不思議はないですね。

かつて、お金のない主人公が自分が大切にしている物を質屋に持って行ってお金を工面する、というシーンは現代では消費者金融や中古販売店でお金を工面する、になるのでしょうか。

私としては、質屋には昭和のロマンがあるように関しましたが、それが消費者金融や中古販売店となると空しい気持ちになりますね。

期限以内に返済できれば、質に入れたものを取り戻せる、というところが好きだったかもしれません。

それに、担保になった物に歴史や由来がある場合は、それだけで小説を面白くしてくれますからね。